「日本人の食事摂取基準(2005年版)」について - 2005年02月01日公開

栄養士とカロリー

平成17年度4月より、「第六次改定日本人の栄養所要量」が
「日本人の食事摂取基準(2005年版)」に変わります。

平成17年度4月より、今まで活用していた「第六次改定日本人の栄養所要量」に変わり、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」が2010年3月(平成21年度)までの5年間使用されるようになります。

今回の策定は、「第七次改定」では無いことがポイントで、「栄養所要量」という言葉自体使われなくなります。
その代わりに、「推定平均必要量」「推奨量(ERA)」「目安量(RDA)」「目標量(AI)」「上限量(UL)」「下限量(DL)」という6つの量が設定されています。
また、栄養素が、脂質が「飽和脂肪酸」、「n-6系脂肪酸」、「n-3系脂肪酸」と細分化されたり、生活活動強度が4段階から3段階へ変更されたりと様々な変更が加えられています。

今までの「第六次改定日本人の栄養所要量」で、『「栄養所要量」は、特定の年齢層や
性別集団のほとんどの人(97~98%)が1日の必要量を満たすのに十分な摂取量であり・・・』、
と記されているのに対し、今回の「日本人の食事摂取基準」では『生活習慣病の予防に重視し、
このことに対応するために、「摂取量の範囲」を示し、その範囲に摂取量がある場合には
生活習慣病のリスクが低いとする考え方を導入すること』と、捉え方が大きく変わっています。

また、摂取量については、「1日の必要量」としていたものを、「習慣的なもの」として捉え、
1日、2日で判断するのではなく、長期的な摂取を対象にするように考え方が変更されています。

先日、全国各地で開催された「日本人の食事摂取基準についてのセミナー」の中でも、
『摂取量、必要量は個人により異なり、また、個人内でも変動するため、真の必要量は
測定不可能である。したがって、最終的な判断は各栄養士が行い、その判断によっては、
「日本人の食事摂取基準」から外れた指導を行ったとしても問題はない。』と説明されていました。

今回の変更規模やセミナーの内容から察しますと、最初はとまどう栄養士さんも少なく
ないのではないでしょうか。
また、今回の変更に絡んで、「食品成分表(5訂日本食品標準成分表)」の一部が改定される
という話も聞いています。
1ヵ月後には、新しく「日本人の食事摂取基準」に変わりますが、非常に内容が複雑で、
今後どのような栄養指導に変わっていくのか、しばらくの間は動向を注目する必要がありそうです。

担当
小畑 宏一郎
役職
ヘルスプロモーショングループ 主任

1999年4月 入社
保健に携わること6年目の保健システム部隊のリーダ
軽いフットワークで日本狭しと駆けまわり保健業務に留まらず
技術的難問まで解決する。

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