今月の25日に生活習慣病健診・保健指導の在りかたに関する検討会が開催されました。
また、6月29日、30日の両日に、平成17年度保健師中央研修会も開催されました。
その中で、「健康フロンティア戦略」と題し、医療費適正化に向けた生活習慣病対策について、新たな着目点を公開しました。
共通されるキーワードとして挙げられたのは、「メタボリックシンドローム(代謝症候群)」という言葉です。
「メタボリックシンドローム」というのは、食生活の変化や生活スタイルの変化によって、今まで正常だった代謝機能に、異常や不調が発生することを指します。その結果、肥満症、糖尿病、高血圧症、高脂血症及びその予備群を引き起こし、生活習慣病の根源だと考えられるようになりました。
現在までは、これらの生活習慣病に対して効力があると言われている薬を投薬し
治療を行ってきました。確かに投薬を行うことで治癒することが可能ですが、
完治には至らないというのが最近の新しい考え方です。
なぜ、治癒はできても完治には至らないのか?
それは、代謝異常が生活習慣病を次々と生み続けているからです。
例えば、投薬で一時的に高脂血症は治るかもしれません。(治癒)しかし、代謝が
異常をきたしたままであると、高脂血症は間違いなく再発するでしょう。今までは病気
そのものに視点が移っていましたが、その視点を病気の根源である代謝異常にシフトして
治療していかない限り、完治は難しいと考えられています。
代謝異常を完治するにはどうしたらよいのでしょうか。私たちができる身近なことでは、
運動習慣を身につけ、食生活の改善を行うことです。
内臓脂肪が多いと代謝異常の原因になりやすいため、代謝を良くするホルモンの活動を
活発化させる必要があるそうです。そのためには、やはり運動が欠かせないということになります。
社会全体としては、予防対策に重点をおきます。以下のキーワードを掲げ、
支援を行っていきます。
1.健康づくりの国民運動化
個々人が運動習慣を身につけ、食生活の改善を行うための環境整備を目指します。
2.網羅的、体系的な保健サービスの推進
生活習慣病またはその予備群に対しては、健康度に着目した直接的な支援を行う。
「健康フロンティア戦略」の中で何度も強調されていたのは、メタボリックシンドロームが
生活習慣病の根源であるということです。メタボリックシンドロームを放置し続ければ
症状は悪化し、重症化します。これは要介護にもつながり、医療費の増大を引き起こす
とまで報告されています。結局、医療費の増大という問題に対しても、根源は
メタボリックシンドロームと言ってしまっても過言ではないかもしれません。
今後、生活習慣病対策については、『生活習慣病の早期対応=メタボリックシンドロームの治療』
という図式なくしては語れなくなりそうです。
2003年4月 入社
入社経験3年目にしてリーダを務める保健チームの若き?エース。
信州地方の某県知事に似ていることから、「やっしぃ」の愛称で親しまれている。
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