生活習慣病改善支援サービス(仮称)の体系化へ向けて - 2005年09月01日公開

健康診断

8月26日に「生活習慣病健診・保健指導のあり方に関する検討会」が厚労省で開催されました。当検討会では中間報告が行われ、健診・保健指導の今後の方向性が打ち出されました。大きく三点挙げられています。

一点目ですが、現在話題になっており、7月のコラムでも掲載を行った「メタボリックシンドローム」に関してです。前回のコラムでメタボリックシンドロームについて概要を説明しましたが、この概念が今後、健診・保健指導に組み込まれることが大筋で決定しました。

二点目は、保健指導や治療の対象者抽出を行う際の精度を上げるため、現在行われている健診を実施する以前に、簡単な健診(健康チェック)を行うというものです。
その結果を基に詳細な健診を行うかどうかの判断を行います。これは、健診機会の重層化、または二段階健診と呼ばれています。

詳細な健診は健康チェックの結果により段階別に分類され、保健指導の必要性が低いと
判断された場合は情報提供のみとなり、逆に必要性が高いと判断された場合は、
保健師や栄養士による積極的な支援が行われることになります。現在は大枠での
決定事項ですが情報提供や支援の内容の詳細については、今後検討されていくようです。

三点目は、健診内容の重点化というもので、国民に受け入れられやすい保健指導と連続性を
持った健診を中心に診査項目や判断基準の見直しを行います。連続性という意味で、
二点目の健診機会の重層化とリンクして活動を行っていきます。

検討会でも、現在の問診項目に生活習慣をチェックする項目を追加しなければ、
行動変容(変化の流れ)をつかむことは難しいという意見も挙がっており、多種多様な
診査項目、問診項目が作成されるのではないかと考えられます。

これら三点の方向性を一本にまとめ『生活習慣病改善支援サービス(仮称)』として
体系化することが必要であるという形で報告されており、今後の検討会では、
生活習慣病改善支援サービスの具体的な取り組み内容(対象年齢・性別、ライフスタイルの変化)
について検討が行われていく模様です。特に、対象年齢やライフスタイルの変化に応じた健診項目の
見直しについては、それぞれ

1)健診機会の重層化(対象者を切り分ける基準に加味される可能性がある)
2)健診内容の重点化(多種多様化する健診項目の的確な分類が必要となる)

に影響する内容ですので、しっかりアンテナを張り今後の動向に注目しておきたいと思います。
一国民としても気になる内容ではありますが、同時に保健システムに携わる我々SEにとっては、
非常に関心の高い話題です。『生活習慣病改善支援サービス(仮称)』が「保健事業」の大きな
転換期になることは間違いありませんね。

担当
小野 薫
役職
ヘルスプロモーショングループ 中核市プロジェクトリーダ

2003年4月 入社
入社経験3年目にしてリーダを務める保健チームの若き?エース。
信州地方の某県知事に似ていることから、「やっしぃ」の愛称で親しまれている。

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