平成19年10月15日に第2回、平成19年10月23日に第3回の検討会が開催されました。
検討の方向性としては、
○ 利用者の利便性を高めるため、年金・医療・介護分野での活用を検討しつつ、他の社会保障分野における将来的な用途拡大(対象制度、閲覧可能情報等の拡大)を妨げない。保険者等の事務効率化にも資する仕組み
○ プライバシーの侵害や情報の一元的管理に対する不安を解消
○ 費用対効果に優れた仕組み
の3つがあげられています。
年金・医療・介護分野における被保険者(被扶養者)証としての機能も期待されており、一人一枚を交付し、希望する者が社会保険事務所等の端末や自宅のパソコンで年金記録、レセプト情報、特定健診情報等を閲覧可能とすることが検討されています。
また、希望者には顔写真を添付した身分証明書としての機能を持たせることも検討されるようです。
前回のコラムを始め、各所で言われていることではありますが、こうした機能の一元管理を行う以上、
セキュリティに関しては、十分な検討が必要となります。
現在のところ・ICカードの導入・厳格な本人確認の仕組みである公的個人認証サービスの
活用が検討されていますが、まだ論点の整理の段階のようです。
社会保障カードについては、扱う情報の重要性からセキュリティが重視されるでしょうが、
そのために利用者にとって敷居の高いものにならないかが心配です。
本人確認のための仕組みを利用するために、面倒な手続きが必要であったり、サービス利用
のためのパスワードをいくつも管理するのは、高齢者の方には難しいのではないでしょうか?
それが利用できない方のために、家族など代理人による利用を許可すれば、それを悪用する人が
きっと出てくることでしょう。
住民基本台帳カードは任意発行ですが、社会保障カードは一人一枚交付されるものです。
誰もが使いやすく、かつ安心して使えるよう、利用者の立場に立って十分な検討を行って
いただきたいものです。
さて、ICカードについては、ずいぶん身近なものになってきました。クレジットカードや、
EDY等の電子マネー、SUICA、PASMOも一般的なものになり、携帯電話にもICチップを内蔵し
それらの機能が使える機種が増えています。
今年から自動車の免許証もICカードが導入され、来年にはETC導入を前提とした首都高の
値上げが実施されたり、ANAの航空券が全面ICカードへ移行します。
また、社会保障カード導入予定の2011年といえば、地上波デジタル移行の年ですが、
現在デジタル放送を視聴するために必要なB-CASカードもICカードです。
経済、行政、交通と様々な分野でICカードが導入されており、なくてはならないもの
になっています。
将来的には社会保障カード、住民基本台帳カード、パスポートといった機能が1枚の
カードに集約されることも想像に難くありません。
携帯1つ、カード一枚持っていれば何をするにも事足りる、そんな日が来るのもそう遠い
未来のことではなさそうです。
私たちも保健業界だけにとどまらず、いろいろな分野との連携ができるよう、視野を広げて
いかなければなりません。
1997年4月 入社
保健に携わること11年目の保健システム部隊のリーダ
北は青森から、南は九州まで、全国の自治体保健師の熱い想いにこたえ続ける。
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