来年度から、改正結核予防法が施行され、ツベルクリン反応検査がなくなります。
接種する人にとっては、あまり意識されていないかもしれませんが、予防接種の中で唯一、BCGだけは、予防接種法ではなく結核予防法に基づいて実施されています。
厚労省は、平成14年3月に厚生科学審議会感染症分科会結核部会より出された「結核対策の包括的見直しに関する提言」を受け、結核予防法改正の検討を続けてきました。
これまで、結核予防法に基づく予防接種は、生後3か月~3歳の乳幼児期、小学1年生、中学1年生の時期に、ツベルクリン反応検査で陰性の場合にのみ、BCG接種を実施してきました。
しかし、平成14年11月13日付で結核予防施行令が一部改正され、翌年度の
平成15年4月1日から、小・中学校でのツベルクリン反応検査は、廃止されています。
その理由としては、平成7年にWHOが、BCGの複数回接種の有効性に関して疑問視していることや、
小・中学校での、ツ反による結核の発見患者も殆どなく、また、強陽性反応が出たとしても、
過去にBCGを受けていたり、再ツ反などで繰り返し接種していたりする場合の影響などで、
結核感染の診断を判断することが難しくなってしまうということなどがあげられます。
今回、平成16年6月15日、新たに、改正結核予防法が成立しました。
実際には、来年度の平成17年4月1日から施行となります。
今回の改正のポイントの一つに、ツベルクリン反応検査の完全廃止があげられます。
乳幼児時期には感染者がほとんどいないことから、ツベルクリン反応検査の実施は廃止されました
ので今後は、直接BCGを接種することになります。
また、高齢者や医療関係者などへの定期健診の重点実施や、保健所の職員が患者宅を訪問し、
服用期間が長期間にわたる結核治療薬の服用指導をすることなども盛り込まれています。
BCGは、ポリオと同様に、個別接種に移行していく可能性も増えてきました。
今後の動きが注目されます。
1990年4月 入社
民間系システム、公共財務会計システムなどを経て、1994年から地域保健分野のシステム化に従事。
自治体向け保健システムを開発当初から手がけ、「WEL-MOTHER」ブランドを確立。
現在、ヘルスプロモーショングループの統括責任者を務める。
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