日本脳炎の予防接種再開について - 2010年04月22日公開
平成22年4月1日付で、厚生労働省から各都道府県に対し、「日本脳炎の定期の予防接種について」の通知が出されました。
これにより、日本脳炎の予防接種の積極的な勧奨が、一部再開されることになりました。
日本脳炎の予防接種は、平成17年5月30日付の厚生労働省からの通知により、「接種の積極的な勧奨を差し控えること」となっておりました。
※日本脳炎の勧奨を差し控えることになった経緯につきましては、
2008年8月 第55回 日本脳炎についてのコラムをご覧ください。
その後、「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン」という新ワクチンが平成21年2月に薬事承認され、平成21年6月には、新ワクチンによる接種が再開されました。
しかしながら、新ワクチンの供給量が不十分であるなどの観点から、積極的勧奨は差し控えられたままでした。
そして今回、供給量の目処もたったことから、今後は生後6か月から生後90か月(7歳半)の者に対する予防接種(第1期)について積極的な勧奨が再開されることになりました。
なお、平成22年度においては、3歳の者に対する初回接種のみが、積極的な勧奨の対象となっています。
また、平成17年の積極的な勧奨の差し控えにより、接種機会を逃した方への対応については、9歳以上13歳未満の者に対する予防接種(第2期)におけるワクチンの使用の可否が明確になった時点で、改めて議論が行われる予定です。
参考までに、第1期と第2期の対象と回数は、次のとおりです。
第1期(
★今回の勧奨再開の対象)
初回接種(2回):生後6か月以上90か月未満の者(標準として3歳)
追加接種(1回):初回接種後おおむね1年後の者(標準として4歳)
第2期
(1回):9歳以上13歳未満の者(標準として9歳)
こちらの通知を受けて、各自治体では日本脳炎1期の積極的な勧奨についての準備を粛々と進めているようです。
皆さんのお住まいの地域でも、今年の夏頃から勧奨が開始されるのではないでしょうか。
日本脳炎はコガタアカイエカという蚊が日本脳炎のウイルスを持つ豚から吸血し、その後に人を刺したときに感染します。
予防接種が普及したことにより、日本での最近の日本脳炎患者数は、年間数人程度です。
しかし、国立感染症研究所感染症情報センターのホームページで豚の日本脳炎ウイルス保有率を確認すると、夏場には特に九州、中国、四国地方の多くの地域で、抗体陽性のブタが確認されています。
http://idsc.nih.go.jp/yosoku/JEmenu-sw.html
また、東南アジアや東アジアでは、今でも患者が多発しています。
これからは第1期の予防接種の勧奨が行われ、子どもたちへの接種機会が増えますが、早く第2期の予防接種も積極的な勧奨の対象となり、日本脳炎を漏れなく予防できる土壌が整うことを期待します。
- 担当
- 中川 直子
- 役職
- ヘルスプロモーショングループ 主任
2005年4月 入社
システムのコンサルテーションから開発まで多岐にわたり活躍する。
キュートな外見でガッツのある仕事ぶりが定評の若手リーダ。
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