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ここでは、特定健診・特定保健指導について、実際の運用に沿った形で、実例の紹介をするぞ。ただ、わしが述べた運用がすべてじゃないから、その辺は実績と照らし合わせて参考にしてくればよいぞ。
後、ここは国保加入者がメインで話しておるから、被用者保険等は少し考え方が違うかもしれん。注意するようにな。
Lesson3:受診券発送(2)
受診券の発送については、特に明記されているものはない。
つまり、保険者に委ねられているのが現状である。
しかし、それだけに様々な運用が想定され、
・現行の運用
・発送費用
・住民サービス
というような懸案の狭間で悩みを抱えている保険者がほとんどであると考えられる。
これは、実施主体が分かれたことが最大の要因であり、そのことにより対象者の母体が
全て異なってしまったことに起因する。
さて、受診券発送の2回目じゃ。
前回は、現行の運用について説明したが覚えておるかの?
うん!主にセット健(検)診のメリットについて説明してくれたよね。
住民サービスが中心になっていたこともよくわかったよ!
でも、特定健診・特定保健指導は住民サービスじゃないの?
残念ながら、違うとしか言えんのぉ。なぜなら、今回の主目的が医療費削減であることを明確に国が謳っておるからのぉ。確かに広義的に考えれば住民サービスとも言えるが、今回は、糖尿病予備群を減らすための、特定保健指導の対象者をピックアップするための特定健診となっておる。つまり、今までのノウハウでは足らない部分がたくさんあるんじゃよ。
しかも、保険者の義務となっておるから、住民ではなく被保険者へのアプローチでもある。
今までとは何もかも勝手が違うんじゃよ。
えっ!!そうなの!?
じゃあ、今までのセット健(検)診なんかは出来ないの?
出来ないと言い切るには早計すぎるが、非常に困難であることは間違いないのぉ。
何しろ、まず対象者の母体が変わっておる。単純に見れば、基本健診が特定健診に変わっただけに見えるが、基本健診とがん検診は原則対象者の母体は同じじゃった。
しかし、今回特定健診とがん検診では母体が異なっておる。これは非常に影響が大きいことなんじゃ。しかも、法的根拠も全部変わっておる。つまり、厳密に言えば、受診券の印刷を行うにしても予算が違うんじゃよ。
母体が違うと何が違うの?
市町村から見ると、国保に加入している人に対しては、セット健(検)診は可能じゃろう。
保険者としての観点であれば、それで問題はないはずじゃ。しかし、国保じゃない住民もたくさん住んでおるが、その住民に対してセット健(検)診を実施することは非現実的なんじゃよ。
なぜなら、市町村では国保じゃない住民がどのように特定健診を受診するか、管理外である以上、わからんからのぉ。しかし、がん検診は国保じゃない住民も対象として捉えんといかん。
もっと顕著なのは、生活機能評価じゃが、元々基本健診と同時に実施しておった。生活機能評価は、アルブミンを検査するために、採血が必要じゃが、これは基本健診で採血するから、ついでに行うことが可能じゃった。しかし、これも国保非加入の住民に対しては無理なんじゃよ。
これも同じ理由じゃ。国保非加入である以上、いつ、どこで特定健診を受診する運用になっておるか知る術はないからのぉ。。。
じゃあ、セット健(検)診はもう無理なのかな?
ある程度の割り切りが可能であれば、セット健(検)診も可能じゃろう。
例えば、一番楽なのは母体の違いで切り分ける場合じゃの。
特定健診は単独で受診券を送付する。がん検診はセットで行う。生活機能評価は病院に基本チェックリストを備え付けておき、65歳以上の特定健診受診者に対して、一律病院からアプローチしてもらう。
この辺の運用が一番事務的にも効率的じゃろう。
じゃあ、全部その運用にしたらいいんじゃないの?
そうだ、そうだ!ミミちゃんの言うとおりだー!!
そう簡単にはいかんのじゃよ。
確かに、制度が変わり、実施主体が異なるということで全く別と言っていいほど健診の考え方が変わるが、住民からすると、制度が変わろうが”健診”は”健診”じゃからのぉ。
どうしても、H19年度までの運用をある程度考慮する必要もある。
他にも色々と検討が必要じゃ。
じゃあ、保険者としてはどうすればいいの?
うむ。結論としては、様々なケースを想定して運用のシミュレーションするしか無いと、わしは思っとる。
こればかりは、各保険者によって色々な考え方があるからのぉ。
どれだけ第3者が考えても、運用と携わっている人の意見が一番じゃよ。
これは、生活機能評価も考え方は同じじゃな。
とにかく、たくさんシミュレーションすることじゃ。
どれくらいシミュレーションすればいいの?
簡単に分けても
○40歳~75歳未満の国保加入者
○75歳以上の後期高齢者
○40歳未満の住民
○40歳以上の生保加入者
○65歳以上の国保加入者
○65歳以上の国保非加入者
について考える必要がある。
これにがん検診が加わると、
○40歳以上の国保非加入者
○性別
○区切り年齢
○偶数・奇数年齢等
が条件として加わり、更にがん検診は前年度未受診者等の条件も加わるかもしれん。
これらを、自分たちの運用に当てはめて、とにかくシミュレーションじゃな。
気が遠くなるけど、やるしかないんだね。。。。
先生ありがとう!
メタぼん先生、ありがとうー!!
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