生活習慣病健診・保健指導の在り方に関する検討会

生活習慣病健診・保健指導の在り方に関する検討会を傍聴してきました。
その報告をいたします。

厚労省HP

持ち帰った資料に、生活習慣病健診・保健指導の方向性
(イメージ案)というものがあり、分かりやすくまとまっています
ので、ご覧ください。

■検討会の目的
メタボリックシンドローム(※)としての生活習慣病の有病者、
予備軍に対し、生活習慣の改善、行動変容が必要な者に
適切な保健指導を提供するための健診、保健指導等のあり方
についての方向性を提示する。

※メタボリックシンドロームとは**************************
高血圧、糖尿病、高コレステロールといった病気は、悪い
生活習慣が原因なので、生活習慣を直していきましょう、
という線でまとめたものが生活習慣病の概念です。
これに対し、動脈硬化等による虚血性心疾患の発作(心血管イベント)
の起こりやすい原因をまとめて考えよう、というのがメタボリック
シンドロームの考え方です。
切り口を変えただけですが、漠然と一つ一つの病気をバラバラに
対応するのではなく、心血管イベントを起こさないと言う目標を立て、
それに向かって様々な要素をまとめて解決しようということです。

高コレステロール、高血圧などは動脈硬化の原因になり得ます。
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■検討事項
(1)生活習慣の改善、行動変容につなげる健診・保健指導等の内容
(2)保健指導等を必要とする者に対する効果的・効率的なアプローチ
(3)その他


■今回の検討会の内容
●これまでの健診
 ⇒一方的かつ押し付け型が多い。
 ⇒指導方法がワンパターン、抽象的、理想論等など
  受診者の立場に立っていない。
 ⇒一部の者に対して希望に応じたサービス提供。
 ⇒生活習慣改善が必要な者にサービスが行き届いていない。

●これからの健診
 ⇒本人が主体的に生活習慣予防に取り組む
 ⇒健診は生活習慣改善を必要とするものを抽出する手段として行う。
 ⇒受診者の立場に立って、必要な者に効果的な保健指導の提供を行う。

※健診結果だけを見て、”正常”、”異常”を判断するのではなく
 その結果に至るまでの経過や個人のライフスタイルに注目した
 健診のあり方が必要。

*******
★”これからの健診”のポイントは以下の4点
 ①「機会の重層化」
 ②「内容の重点化」
 ③「対象者の階層化」
 ④「プログラムの標準化」
 (①、②は健康診査について、③、④は保健指導について)


①「機会の重層化」について
・受診機会を増やし、気軽に受診が行えるようにする。
・「健診チェック」 (問診、行動変容チェック、身体測定、
 簡易血液検査)を全員毎年行う。
・健康チェックで必要とされたものや、節目年齢には確実に、
 「詳細健診」(血液検査、画像診断など)を行う。

②「内容の重点化」について
・健診チェック時はメタボリックシンドローム有病者、
 予備群の発見を目的とする
・詳細健診時は脳卒中、心疾患等のリスク管理の発見を目的とする

※節目の間隔、検査項目は、年齢等も考慮し今後要検討


③「対象者の階層化」について
・病態の重複状況、行動変容の困難さなどにより生活習慣改善
 支援の必要度を診断し、対象者を階層分けする。

④「プログラムの標準化」について
・階層ごとに内容や密度などを類型化し、それぞれをプログラム
 として整理する。


※指導内容については、各サービス主体の創意工夫を行う。
 ⇒但し、保健指導の質を担保すべく、一定基準を設定する事が
  必要
 ⇒指導内容についての評価基準が重要となる

※プログラムの標準化については今後検討していくとのこと。


■その他
検討会の参加者に、産業現場の方がいらっしゃり、
「詳細健診のために、問診項目や検査項目が増えるので、
 この機会に不要な項目を削除してはどうか」、
「事業者としては、負担が増えるので事業者側のメリット
 (目に見える投資結果)を提示して欲しい」との意見があがりました。
しかし、健診を入口とした”保健指導”が検討の目的であるため、
検査項目の追加はしても、削除するつもりはないとの回答でした。
この現場の委員の方は、検討会の間に何度も項目の削除、
事業者のメリットの提示要求、現場の負担について訴えていらっしゃいました。
最後には、健康管理は自己管理なのに、なぜ事業者が負担する
必要があるのか、健康組合が行うべきでは、との意見も上がりました。
事業者負担で行うのであれば、目に見える投資結果を
提案に盛り込んで欲しいとおっしゃっていました。
※この意見に対する回答は、うやむやな感じで次に進みました。


■所感
健診については基本健診が、簡易版と詳細版の2つに分かれる
イメージのようです。
基本健診で包括できるのか、完全に別立ての事業となるのか…。。
案では「健康チェック」と「詳細健診」で対象者が変わりますので、
自治体の運用にどう影響するか要注意かと。

「健康チェック」…全員、毎年
「詳細健診」  …「健康チェック」を受けて必要とされた者&
           数年に1回全員(節目年齢者)

健診を入口とした”保健指導”が検討の目的とのことですが、
具体的な検討は次回以降です。


■今後のスケジュール

第2回 8/4(木) 11:30 会場未定
①効果的な健診・保健指導事例について
②その他

第3回 8月中旬 中間とりまとめ


※行政対応が必要となると、スピードが求められる議題であるため、
8月中に何らかの方向性をまとめられれば…
・・・と議長の言葉がありました。

以上です。


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