第5回 市町村保健活動の再構築に関する検討会

第5回 市町村保健活動の再構築に関する検討会を傍聴してきました。
厚労省HP


○議題
1.NPO、民間事業者等と市町村の連携・協働の在り方について
2.地域住民と市町村の連携・協働の在り方について

○内容と所感
1.NPO、民間事業者等と市町村の連携・協働の在り方について

金沢大大学院教授で、NPOの活動を支援するNPO
(NPOと行政の中間のコーディネーター)をされている
世古さんという女性の講演がありました。
配布資料ではなく、独自のPPTを使用して講演されました。

内容
・今までの検討会の資料を見たが、市町村で何でもやらないといけないと
 思い込みすぎているのではないか。
・「協働」とは市民へ分権すること。市町村が企画を決定して、市民が実施することは
 「協働」ではない。企画の段階から市民が入り込み、市町村と対等な関係で話し合い、
 決定していくことが「協働」である。今までの検討会資料はその定義が曖昧だと思う。
・市町村と市民が対等であることは難しい。市町村の事務局案を市民に承認してもらう、
 市民の意見を参考に、市町村が企画案を作るという方向になりがちである。
・市町村と市民が対等であるためには、市町村と市民との間でコーディネーターをたて、
 協定書を結んで、対等な関係を維持することが重要である。
・NPO(市民活動団体)との協働を検討していくのであれば、
 まずは市町村は地域のNPOを把握し、話を聞くことが重要である。
・市町村は、自分達の不得意な部分を外部に委託しがち。
 そうではなくて、それぞれの事業について、NPOと協働したほうがよいかどうかという
 検討を行い、基本計画を作った上で実践していくほうがよい。
・NPOとの協働を検討していく上で、保健の専門の人ばかりを集めて話をしていても
 発展性はない。内閣府のHPや、日本NPOセンターのHP、またどの市区町村にも
 市民活動支援センターがあり、そういう団体をまとめているNPO等もあるため、
 まずはそういうところで相談や情報収集をしてみてはどうか。
・市民と一緒に考えてみる、そして実験してみるような、チャレンジ事業を行ってはどうか。

感想
NPOとは何でしょう?協働とはなんでしょう?市民活動支援センターを知っていますか?
などと、構成員の方たちを指名して質問したり、手を挙げさせたりしながら話が進んでいったため、
とても新鮮でした。なかなかパワフルな方で、構成員の方々もたじたじな感じでした。
市町村保健活動についての話ではありませんでしたが、考え方としては面白かったです。

2.地域住民と市町村の連携・協働の在り方について

坂戸市立市民健康センターの有田主査、「元気にし隊」の仲さん(市民代表の会社員)による、
埼玉県坂戸市での健康づくり計画の紹介でした。
こちらは配布資料を基に話がありましたが、
構成員の方のみに配付されている資料もあったようです。

内容
・坂戸市では、健康日本21の計画を作るときに、「市民と一緒に作ろう」という方針になり、
 計画作りを一緒にしてくれる市民(ボランティア)を公募し、結果23人が集まった。
・毎年再公募し、メンバは20人程度で推移している。
・現在はこの形を取り始めて4年目である。
・健康について、全員でブレインストーミングを行い、夢を共有し、
 「坂戸市のめざす健康なまちの姿」や、毎年の活動内容を決めている。
・ボランティアを「元気にし隊」と命名、さらに「応援し隊」として
 ボランティア団体や大学、企業に声をかけ、健康づくり応援の輪を広げた。
・世間からの注目を浴びたこと、市長の方針と合致していたことから、
 今までは健康センターの保健師が独自でやっていたが、市の政策企画部門に
 健康づくり政策室が新設され、保健師の立場も大きくなった。
・市民が参加できるよう、会議時間は18:30~、活動は土日ということで負担もあるが、
 市民と「協働」できていると感じている。
・市民を巻き込むキッカケをつくったこと、市民と向き合う機会を作ったこと、
 参加者が楽しさと達成感を感じられることが成功の秘訣だと思う。
・今後は活動の「評価」について、検討していく必要がある。

感想
・市民代表が坂戸市の対応にかなり好感を抱いていることが伝わってきて、
 協働がうまくできているのだなと思いました。
・坂戸市で検索していたら、以下のHPを見つけました。この活動は安倍総理に
 認定されているらしいです。
 坂戸市の「応援し隊」の1組織である女子栄養大学は、栄養の「食品成分表」の
 本の監修をしたりしている大学ですね。
http://www.eiyo.ac.jp/info/sakadoproject/index.html
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiikisaisei/dai5nintei/06toke.pdf


次の検討会は2月9日です。
今日は話を聞くのがメインの検討会でしたが、
次回の検討会では、具体的な推進方策について検討するそうです。

以上です。


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