第3回 糖尿病等の生活習慣病対策の推進に関する検討会

第3回 糖尿病等の生活習慣病対策の推進に関する検討会を傍聴しました。
厚労省HP


【議題】
1.糖尿病等の生活習慣病対策を推進するための方策について
2.その他


【概要】
◆同検討会の目指すところ
 なぜ「糖尿病等の生活習慣病対策を推進する」ことが必要であるのか。
  ⇒糖尿病患者は、生命予後を左右する深刻な合併症を発症する可能性が
  高いため、糖尿病予防の具体的な戦略的研究が必要である。

 糖尿病の発症には次の2パターンがある。
  ☆1型糖尿病・・・インスリン作用不足を主要因として発症する。
  ☆2型糖尿病・・・遺伝因子+過食・運動不足・肥満などの環境因子及び
   加齢が加わり発症する。
 同検討会では、保健指導を通して、2型発症をいかに抑えるかということに
 重点を置いている。2型発症は生活習慣の改善により、ある程度抑止できる
 からである。

◆糖尿病治療の抱える問題点について
 糖尿病治療を中断する人は全患者の半数に上り、治療中断者・未治療者の
 多さが問題となっている。
 ⇒特定保健指導で指導を強化する必要がある。
 
 ※補注:治療中断者に関しては、既に糖尿病を発症しているため、
  特定保健指導の範囲外であるが、それを混同した(?)議論となっていた。

◆小児期の生活習慣病対策について
 現在、小児の肥満・生活習慣病患者の増大が問題となっている。
 小児肥満の半数が成人の生活習慣病につながっていると考えられる。
 ⇒ひいては、成人のメタボリックシンドロームの遠因になっていると
 考えられるため、対策が必要である。

 小児に関しては、家庭で出される食事に問題がある場合も多く、その家族も含めた
 指導を実施する必要がある。
 また、食生活以外にも喫煙・飲酒習慣などは子供の頃からの対策が重要である。
 今後、文科省と厚労省の強い連携が必要となってくる。

◆特定健診・特定保健指導について
 パネリストからは次のような意見が提出された。

 ◇特定健診がスタートすると、家族の健診をトータルに見ることができなくなる
 のではないか。
  例えば、夫婦が別々の健診を受けることになれば、両者の健診結果データの比較
  が難しくなり、食生活と健診結果の因果関係を個別に調べていくことになる。

 ◇実際の健診現場では、市町村の力量の底上げが必要である。
 (現状)都道府県クラスの担当者へは「糖尿病等の生活習慣病対策に係る研修」を
  実施している。そこから各市町村へ研修内容を伝えるという形となっているが、
  実際どの程度市町村まで研修内容が伝わっているのか疑問である。

 ◇保健指導者数が不足している。
  特定健診・特定保健指導では、糖尿病と診断されてない「糖尿病予備群」への
  予防対策が主眼となっているが、保健指導をできる人材不足が問題となる。
  実務者(保健師)の支援をするシステムが必要である。

 ◇健診結果のデータの収集・分析はどのように行うのか。
  健診結果は個人情報保護の観点から、広くデータを収集することが難しい。
  集めたデータの管理・分析方法についても検討を要する。
  また、分析したデータは臨床(医療現場)に戻す必要があるが、どのような形で
  実現できるか。

 最後に、パネリストから、同検討会の主催者である厚労省事務局への要望として、
 他の省庁との連携の強化を求める声が上がった。


【所感】
まだ、特定健診・特定保健指導のありかたについて、方向性が定まっていない
印象を受けました。ただ、今回の検討会冒頭において、「具体的な」方策を
立てると明言されていたため、今後の検討会が重要なものとなるかもしれない
と思いました。


【次回日程】
次回の検討会の日程については後日連絡するとのことです。


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